カメラ・眼×鉄・構成カメラ・眼×鉄・構成
堀野 正雄

国書刊行会 2005-09
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堀野正雄が1932年に木星社書院から刊行した写真集の復刻版。前半に写真を収め、後半に堀野自身のテクストが載せられている。写真集のタイトルにもあるように、20世紀初頭のドイツにおいて花開いた新興写真運動は、カメラの眼(フォト・アウゲ)と人間の眼とを決定的に分断させた。堀野のタイトルも、その流れで付けられたものである。人間の眼は欠点だらけであるということが、19世紀の生理学の研究によって、明らかになったことを受けて、カメラの眼はそうした欠点を持たない、客観的に正確なイメージを生み出すものとして期待されたのである。