試写会

今月は、結構試写会観てきました。
「県庁の星」
織田裕二柴咲コウの共演。新鮮さはないね。構造的には、今までのエリート対一般人の交流と変わらず、キャストだけが変わった感じ。スーパーという舞台設定か、他の舞台設定かが違ってくるくらい。だから、安心して観れる。車のモデルチェンジみたいな感じ?中身は大して変化ないのだけれど、カラーヴァリエーションが増えたりして、楽しめる。
シリアナ
石油問題って、やはりシリアスに描かれても、日本人にはピンとこないのだろうな。再現ドラマとか見ると、時々「実際の映像」というテロップが出て、解像度の悪い、手ブレした映像がでてきたりするんだけど、本編よりもそっちのほうが圧倒的にリアリティがあって、前のめりになって見てしまう。「シリアナ」も、そういうような感じの構成だったら面白かったかも。それ以前に、登場人物の相関図を描くのに、一苦労した。なので、映画見に行く人は、前もって公式サイトか何かで、登場人物達の位置関係を見ておいたほうがよいかもしれません。
ジャーヘッド
今月3本見た中では、なかなか良かった。 多分、この映画を観た観客のほとんどが 消化不良な気分になると思うんだけど、 やはり戦争映画はドンパチなのかねえ。 ユージン・スミス沢田教一の写真を見て、 戦争の悲惨さにショックを受けつつ、 シュワルツネッガーやスタローンの映画、 「シン・レッド・ライン」や「フル・メタル ・ジャケット」を観て、興奮するんだもんな。
今までの戦争映画は、自分が考える以上に 壮絶で、主人公が無力感に打ちひしがれる、 みたいな感じだったけど、「ジャーヘッド」 は、戦場に行っても、退屈な時間が過ぎる ばかりで、結局戦争の悲惨さも体験できずに 終ってしまう。戦争に行った本人が、戦争を 体験していない。テレビで見ているほうが、 よっぽどを戦争を「体験」していたという ことになる。湾岸戦争ではね。 地上戦って…。