「ドイツ写真の現在」の講演会を聴きに行った。
講演者は写真評論家の多木浩二さん。ナダール、ザンダー、アヴェドンの三者を軸に肖像写真の歴史的変化を描こうとするもの。歴史的な流れとともに、地域の問題も同時に考えなければならない。アヴェドンの写真に「死」を感じるという多木氏の意見に対し、自分はどう応えればよいか、考えさせられた。今自分の関心事であるフォーマットの問題で言えば、アヴェドンの写真はフィルムの端をわざと入れるようにプリントしており、それが「死」と何らかの関係があるのかなと。遺影の木枠の色と同じ黒だから?