森山大道寺山修司「ああ荒野」展を、午前中に見に行きました。森山のプリントは、以前、写真集「新宿」出版記念の展覧会で、全紙くらいの大きさのを見たことがあって、プリントの黒の中にかすかに感じられる、像の存在に衝撃を受けました。今回は、ほとんどが四つ切くらいの大きさで、以前ほどの衝撃はなかったのが、残念です。写真集で見られるような、黒が潰れたハイコントラストな写真と違い、黒の部分に指を這わせたくなるような写真、それが森山の手焼きのプリントなんだと思います。