今連載中の、非常に気になる漫画20

短めの完結漫画を紹介する記事に触発されてみました。備忘録代わりでもあるのですが。とりあえず出せるところまで。

ヒストリエ 1 (1) (アフタヌーンKC) 岩明 均 講談社 2004-10-22 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

『寄生獣』も好き。極々簡素な背景画の中で、淡々と人が切られ刺される…。『蒼天航路』みたいにドラマチックな戦闘シーンとは真逆。どっちも好きだけどね。現在4巻。

ヴィンランド・サガ 1 (1) 幸村 誠 講談社 2006-08-23 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

「ガキのくせに…なんて目ェしやがる…」。このシーン、グッときます。現在4巻。

チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス) 惣領 冬実 講談社 2006-10-23 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

もう1人のカエサル。衣服や建物の描写が非常に丹念なので、よどみなく漫画の世界に入れます。11月下旬に最新刊4巻が出るとのことなので、今から非常に楽しみ。現在3巻。

へうげもの 1服 (1) (モーニングKC) 山田 芳裕 講談社 2005-12-22 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

今お茶を習っているのも、これのおかげ？かな。千利休のお茶と武士（織部）のお茶の違いが今後ますます描かれるのを期待します。お茶の先生からの情報ですが、織部焼は口の部分が歪んでいて、濃茶の回し飲み（薄茶は1人飲み切り）ができないそうです。それが千利休への一つの対抗心の表れみたいなことを言ってました。現在5巻。
ここまで歴史物の漫画が4つ続きました。史実とフィクションの微妙なバランスが歴史物の漫画の醍醐味であります。

ピアノの森―The perfect world of KAI (1) (モーニングKC (1429)) 一色 まこと 講談社 2005-04-14 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

「アッパーズ」が廃刊したときは、これからどうするのとハラハラしましたが、無事「モーニング」に移籍。ピアノを弾くシーンでは、ピアノの音だけが響いている会場の静寂さを非常にうまく描いています。この前、映画化もされましたね。見てませんけど。現在14巻。

BECK (Volume1) (KCDX (1278)) ハロルド作石 講談社 2000-02 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

「月刊少年マガジン」を毎月買っているのは、半分くらいこの漫画のためかな。この漫画も演奏シーンを劇的に描いています。特に、舞台の照明がコユキの顔に明暗のコントラストを作り出すシーンはかっこいい。それから、ミュージックビデオを制作したりなど、音楽の周縁的な状況も描いていて、物語に厚みを出しています。現在30巻。

のだめカンタービレ (1) 二ノ宮 知子 講談社 2002-01 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

ドラマにもなりましたね。のだめの出身地大川は父方の実家があるので、小さい頃は毎年正月に帰っていました（ここ３年くらいは帰ってないなあ）。筑後川の堤防がすぐ目の前にあるので、冬になると異様に寒いです。今はフランス編になっております。現在18巻。
音楽物を３つ続けて挙げてみました。まだまだ他にも面白そうな音楽物の漫画ありそう。

昴 (1) 曽田 正人 小学館 2000-06 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

『シャカリキ』で曽田正人さんの存在を知りました。やっと週刊スピリッツで連載再開。自らの命を削って燃焼する主人公を描くのは曽田さんの常套手段ですが、それでも毎回面白く読んでしまうんですよね。『シャカリキ』の最終巻で酒巻さんがテルに言う台詞「きっと驚くほど早いぜ……！最後の瞬間は……！！！」が彼の作品全てに通底するテーマかと。昴もまた命を削って踊るのでしょう。現在11巻。

capeta カペタ (1) 曽田 正人 講談社 2003-10-17 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

もう一つ曽田さん作品を。「月刊少年マガジン」を買う理由の一つ。『シャカリキ』の激突シーン（とその後の「病院行ったら治る」発言）を超えるものをどうしても期待してしまいます。今のところ曽田さん作品にしては大人しめな展開ですが、今後良い意味で「狂って」いくのでしょう。現在14巻。

Over Drive 1 (1) (少年マガジンコミックス) 安田 剛士 講談社 2005-09-16 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

自転車漫画。やっと面白くなってきた感じ。でも『シャカリキ』の域にはまだまだ…。って、どれだけ『シャカリキ』好きなんだ、と。キャラが増えたおかげで、ドラマチックな展開にはなったけど、逆に人物描写が粗くなってしまった感があるかな。そこをうまく描ければ、『シャカリキ』にも…（略）。現在13巻。

少女ファイト 1 (1) (イブニングKCDX) 日本橋 ヨヲコ 講談社 2006-07-21 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

バレーボール漫画。あだち充漫画の主人公の投げるボールを誰も捕れなかった場合、その主人公はどうするんだろう。そんなバレーボール漫画。現在3巻。

岳 (1) 石塚 真一 小学館 2005-04-26 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

山岳救助の漫画。コロコロと人が落ちていく。死体は救助ヘリの機内に乗せることができないというのは初めて知りました。だから、大きな袋に詰めて空中に吊るしながら麓に下りるという…。現在5巻。

鈴木先生 1 (1) (アクションコミックス) 武富 健治 双葉社 2006-08-11 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

両手を出さずに食事する人に対しての生理的嫌悪感。そして、それを指摘することの器の小ささという思い込み。まさにそう！という感じで、一気に読み通してしまいました。現在3巻。

もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (1) (イブニングKC (106)) 石川 雅之 講談社 2005-05-23 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

日本酒とか焼酎とかの雑学知識、大歓迎です。発酵系の食べ物の雑学知識も。女性キャラと男性キャラの絵のタッチが全然違うのはなぜなんだろう。現在5巻。

C.M.B.森羅博物館の事件目録 1 (1) (月刊マガジンコミックス) 加藤 元浩 講談社 2006-03-17 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

『金田一少年の事件簿』は終わってしまったし、『名探偵コナン』には飽きてしまった方にはこの漫画なんかいかがでしょう。適度な雑学的知識を得たい方にもよいかも。背景画とかゴチャゴチャしておらずすっきりしているので、読みやすいです。現在6巻。

ギャンブルッ! 1 (1) (少年サンデーコミックス) 鹿賀 ミツル 小学館 2007-07-18 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

ストーリには正直、魅力を感じません。ただし、個々のギャンブルの今後の展開に期待しての一票。ギャンブルに対して、皆一度は数学的アプローチを試みたはずです。「確率を操作する」こと。そして「運を操作する」こと。現在3巻。

ベルセルク (1) 三浦 建太郎 白泉社 1990-12 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

一体何年続くのでしょうか。でも、いささかも濃度が薄れることなく続いていることに驚嘆します。ほとんど戦闘しっ放し。だから読んでるときもずっとハラハラ緊張しっ放し。非常に疲れます。でも面白い。現在31巻。

Pumpkin Scissors 1 (1) 岩永 亮太郎 講談社 2004-06-17 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

最近、「月刊少年マガジン」に移ってきた漫画。「戦災復興」や「対戦車用兵士」など今までの戦争漫画とは異質な方向性が気になってます。ランタンに灯をともせば…。現在8巻。

PLUTO (1) 浦沢 直樹 手塚 治虫 手塚 真 小学館 2004-09-30 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

『MONSTER』は最終巻に向かって加速度的に面白くなっていったのに対し、『20世紀少年』＋『21世紀少年』は最終巻に向かって加速度的につまらなくなってしまったように感じます。さて『PLUTO』はどちらの道を辿るのでしょうか。ロボットの見る悪夢とは一体何なのでしょうか。現在3巻。

ぼくらの 1 (1) (IKKI COMICS) 鬼頭 莫宏 小学館 2004-06-30 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

自分達の住む世界は本当に守るだけの価値があるのでしょうか。鎌倉時代の元寇の際、日本の武士は自分の名前、出身、地位などを最初に名乗るという礼儀があったため、一方的に攻められたということがよく言われますが、それは実は殺す側も殺される側も「相手を知る」という責任を負わされていたとも言うことができます。この漫画も「相手を知る」ということから生じる恐れや諦め、そして覚悟が重要なテーマとなっています。決して悲観的な物語ではないと私は思います。現在7巻。