今日は、横浜美術館で開催されている「マルセル・デュシャン」展に行ってきた。内部はデュシャンの作品とデュシャン以後の現代アーティストの作品(何かしらデュシャンに関連する作品)を比較する展示構成になっていたが、思った以上に作品数は少なく、また現代アーティストの作品に少し物足りなさを感じる。
一方、デュシャンの作品として「ロトレリーフ」が展示されていたが、これはベルメールの著作にもその名が出てくる有名なものであり、これを見れたのは収穫。まあ小学校の理科の授業でこういうものをよく作ってましたが。光学装置という点で、ベルメールデュシャンは非常に類似したものを持っていたのかなと。
その後、三時から伊藤俊治氏の講演会を聞く。デュシャンの今日的意義って何よということが結局説明できてなかった気がする。それでも、四次元とデュシャンの関係の話とかベルメールにもつながるような貴重な情報を聞けたので、非常に満足。
ところで、横浜美術館では作品評価のチェックシートなるものが配られているのだが、そのシートの一番下に六角形のグラフがあって、それぞれの角に「不思議度」「きれい度」「たくみ度」「ユーモア度」そして「オリジナル評価度」があり、最後に「エロス度」があった。ん?ちょっと待て。「エロス度」?館内の休憩所で相席した家族連れの中の一人の子(6歳くらい)がチェックシートを記入していたので、ちょっと盗み見したら、「不思議度」「きれい度」「たくみ度」「ユーモア度」「オリジナル評価度」は全部満点だったが、「エロス度」だけ零点だった。う〜む。