先週の土曜25日にブロードウェイミュージカル「RENT」観てきました。日本人らしからぬ観客のノリの良さもあり、楽しめました。でも、果たして「RENT」は言われるほど素晴らしいミュージカルなのかな。映画のときにも感じたのだけれど、ミミが再び目を覚ますシーンはどうもノレない。しかも、ミュージカルでは殆ど死にそうなミミを前にして、ロジャーがギターで歌を歌おうとする始末…。どうにもちぐはぐ。「オペラ座の怪人」や「レ・ミゼラブル」の完成度の高さに比べると、やはり見劣りする。
これの一番の原因は、ジョナサン・ラーソンが「初日前夜」に急逝していることに尽きる気がする(しかも、これが伝説化に一役買っている)。普通のミュージカルは観客の反応を見て、修正を施し、再度上演にかけるんだけど、おそらく「RENT」はそういうこともできなかったんじゃないかな。伝説化したら、もっと修正できなさそうだし。でも、ミュージカルにおいて、修正は当たり前の行為だと思うけどな。例え、監督が亡くなっていたとしても、ね。あのミミのシーンは、もう少し何とかして欲しい。そしたら、もっと「RENT」にのめり込めそう。
まあ、それでも成り立つのはやはり歌がカッコいいからなんだろうけどね。「Season of Love」は、何度聞いてもやっぱり好い。