第9回 photographers' gallery講座

連続講座
「不確定地帯――コンセプチュアル・アートと写真」(全5回)

第一回 「概論――『芸術の非物質化』
(ルーシー・リパード)を手引きとして」
講師:林道郎(美術批評)
司会:斎数賢一郎

2007年1月27日(土) 18:00〜
受講料:1000円 定員:25名


1960年代、アメリカにおける美術表現は、グリーンバーグの批評理論に代表されるモダニズム的な美学を離脱する多様な動向の出現を見た。今回のレクチャー・シリーズでは、その中から、60年代後半より顕著となるいわゆる「コンセプチュアル・アート」を取り上げ、その中で写真が果たした役割を考えてみたい。初回は、コンセプチュアル・アート年代記として基本的な文献の一つであるルーシー・R・リパード(Lucy R. Lippard)の『6年間:1966年から72年にかけての芸術の非物質化(Six Years: The Dematerialization of the Art Object from 1966 to 1972)』を参照しながら全体の流れを概観し、残りの4回をより焦点を絞った作家論にあてる予定である。
http://www.pg-web.net/home/pg_lecture/2007/09hayashi.html

第10回 photographers' gallery講座

「写真を編むこと」
講師:古屋誠一(写真家)・小原真史(映像作家・写真批評家)・北島敬三(写真家)
司会:斎数賢一郎

2007年2月3日(土) 18:00〜
受講料:1000円 定員:25名


昨年10月に、古屋誠一写真集『Mémoires1983 Christine Furuya - Gössler 1983 / Seiichi Furuya 2006』が出版されました。タイトルが示すとおり、この写真集におさめられた写真はすべて1983年に撮影されたものです。ある写真が、しばらく時間を置いた後で再編集される。そこには、記憶と記録、記憶と時間、記憶とアーカイブなど、さまざまな問題が含まれています。この講座では、写真集『Mémoires1983』の全ページをプロジェクションした後、古屋誠一氏にその制作過程を具体的にお聞きしながら、小原真史氏と北島敬三氏をまじえて「写真を編むこと」の時間的、空間的な意味について考えていきます。
http://www.pg-web.net/home/pg_lecture/2007/10huruya.html

Memoires 1983Memoires 1983
古屋 誠一

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