今日はゼミでレポート発表。タイトルは「非-知覚的芸術とシブリィの美的概念 Non-Perceptual Art and Sibley's Aesthetic Concept」。「Non-Perceptual Art」という用語の出所はJames Shelley, "The Problem of Non-Perceptual Art", British Journal of Aesthetics, no.4, October 2003.より。この論文の紹介も兼ねるかたちで、シブリィの美的概念を非-知覚的芸術作品の観点から考えてみよう、という内容。自分の中でもまだ消化しきれていない部分もあって、反省。
自分用メモ。
美的体験を更に豊かにするための「knowledge」と、それ自身が美的体験の対象となる「thought」。前者は「手段」、後者は「目的」。前者はそれがなくとも作品の美的享受可能だが、後者はそれがないと作品の美的享受にならない。前者は「文脈」ととも言い換えられるかもしれないが、後者は言い換えることができない(それ自身が美的体験の対象だから)。「knowledge」と《パリスの審判》、「thought」と《ブリロボックス》。