女子フィギュアスケート、昨日結果が出ましたね。それに関するネットでの意見も色々見ました。
Nereide Design Blog:真央の方が難しい技をしているのに、どうしてこうなるのか?byキャンデロロ
MURMUR別館:キムヨナ選手の「世界最高得点」の意味を考える
スポーツの醍醐味あるいは本質って何だろう。まあ本質としては、スポーツは勝敗が必ずつくということ。じゃあ、そこでスポーツの勝敗に関してどういうカテゴリー分けが出来るかをちょっと。
⑴採点型…フィギュアスケート、ジャンプNH/LH(飛型点)、モーグル、スノボハーフパイプエアリアル等々(夏:体操、高飛び込み等々)
⑵最速型…回転、大回転、スピードスケート等々(夏:トラック競技、競泳等々)
⑶駆け引き型…ショートトラック等々(夏:競輪等々)
⑷得点型…アイスホッケー、カーリング等々(夏:サッカー、バスケ、水球等々)
少なくとも、この4つくらいはありそうかな。次に、醍醐味としては、いくつか挙げられそうだけど、今回は「世界新」で。これに関わるのは⑴と⑵。⑴では、フィギュアが世界新と関わる(ジャンプには最長不倒というのはあるけど、世界最長とは関わらない)。⑵ではスピードスケートが世界新と関わる(回転や大回転は最速と関わるものの、世界最速とは関わらない…よね?)。
採点型世界新と最速型世界新を同じように扱うことはできないけれど、「世界新」が意味するのは「過去に実現不可能だったものを成し遂げる」ということだとひとまず言えるんじゃないかな。そう考えたとき、今回の女子フィギュアで問題だと思ったのは、ショートとフリーで合計三回トリプルアクセルを飛ぶという「過去に実現不可能だったもの」に成功した浅田選手の得点が頭打ちで、必ずしも「過去に実現不可能だったもの」ではないものに成功したキム・ヨナ選手の得点が天井知らずだったこと。誤解しないでもらいたいのは、キム・ヨナ選手の価値を貶めようとしているわけでは決してない。ただ、このたとえが適切かどうかは分からないけれど、スノボのショーン・ホワイト選手は今回の演技で彼にしかできないダブルマックツイストを成功させて、観客の拍手喝采を受けたが、もし仮に今回の彼の演技が4年前のオリンピックの演技を更に一層綺麗に仕上げたものだったとしたら、あれほどの盛り上がりはあったのだろうか。常に次の段階へと移行しようとする姿勢こそが、スポーツの醍醐味のひとつなんじゃないかな。そして、それを後押しする役目が採点にあるんじゃないかと。
というようなことを、昨日の演技を見て思った次第です。カテゴリー分けの話はあまり関係なかったかな笑。