昨日、写真新世紀の冊子が届く。会場のアンケートにも答えていたので、二重にいただいてしまいました。すみません。
写真新世紀東京展を観に行ってはいたのだけれど、感想を書いてなかったな。グランプリ(クロダミサトさん)に関しては正直疑問だった。あるいは言い方を変えると、グランプリ該当者なしが妥当だったんじゃないかと。どの作品も他と比べてグランプリに値するほどの傑出した何かがあるようには感じられず、これまでの写真新世紀と比べても小粒感が否めなかった。
ただクロダさんの作品で興味を持ったところもあって、それは、本人はおそらくそうは思っていないだろうが、あの分厚いブックが放つある種の「異様さ」である。35mmフィルム(おそらく)のコンタクトシートのような体裁なのだが、全方位から「好きな人」を撮影している。それが延々と続く。あの分厚さをみると、逆に寒気がしてくる。しかし、まさにその一点において彼女の作品は面白いもののように私の目には写る。