この前、青山一丁目にあるギャラリー「ニュートロン」に行ってきました。
http://www.neutron-tokyo.com/
京都が本拠地で、昨年東京に作ったらしい。廣瀬育子さんという写真家目当てで行ったのだけど、同時開催していたヤマガミユキヒロさんの映像作品が非常に良かった。ペインティングに映像をプロジェクトする手法なんだけど、ペインティングと映像が重なる際の微妙なズレが変な立体感を作り出していて、でもどちらの位相にも視覚の基礎を置くことができずに鈍い感覚のまま見続ける。
廣瀬育子さんの写真はサイトの案内を見たときの印象と少し違って、プリントになるとオーバー気味の撮影の印象が強すぎてちょっと食傷気味になってしまう。アクセントとして加えるなら全然問題ないのだけれど、それが続くとちょっと…。感覚的に外部世界を切り取ることもいいかもしれないけれど、一枚の写真から着想を得て制作するというのも重要なんじゃないかと。期待を込めて次回作を楽しみにしてます。
展示について色々書きましたが、ギャラリー自体の空間が相当に好い。写真の展示は東京では今回が初めてらしいのですが、今後も積極的に新しい写真家を出して欲しいところ。
その後、朝日新聞本社のホールでロトチェンコに関する講演会を聞きました。庭園美術館での展覧会の企画の一環。この展示も観に行かなきゃ。