昨日は、三軒茶屋のKENで4月22日から開催されている「死の灰 EXPOSE」展を観に行きました。http://www.expose-fallout.com/
先日書いたFCR画像上の黒点発生の問題も頭にあるなかで、写真家の新井卓さんが第五福竜丸の「死の灰」を如何に写真で表現するかが気になっていました。なぜ、ダゲレオタイプを使うのか。そのmediumの選択と、被ばくの問題とのあいだにどのような必然的な関係性があるのか。実際観に行ってもらいたいので、詳細は述べませんが、「露光時間」と「耐久性のある記憶装置」、この二点が重要な要素であるとみることができそうです。photographic mediumのなかでも「遅い」mediumであるからこそ、実現できること。速報的記録ではなく、耐久的記憶。
もちろん、何の不満もないわけではありません。作品のコンセプト、mediumの選択、展示の仕方に対する細かい配慮に比べると、画像内容には物足りなさを感じてしまいます。タイトルに「Study(習作)」とあるので、今後の制作に注視していきたいと思います。
23日は、出展している作家の新井卓さんと上浦智宏さん、第五福竜丸展示館学芸員三のいちだまりさんのトークもありました。ビキニ事件当時のニュース映像も見ることができ、非常に充実した時間でした。久しぶりに調来助さんのお名前も聞きましたし。