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小平雅尋「他なるもの」＠表参道画廊を観る。同日に開催されたトークショーも聴講。


小平雅尋さんの「他なるもの」は、「リフレクション」展で見たときとはまたがらりと印象の異なる展示だった。「リフレクション」展のときは裏打ちしてゲタをはかせたプリントを直接壁面にかけていたけれど、今回の展示ではフレームに入れてガラスをはめている。プリントのサイズも「リフレクション」展のときよりも大きく引き伸ばしていて、プリントの隅々をみる快楽がより強まった印象。三枚一組や四枚一組のようにまとまって展示されていた作品もあったのだけれど、そのまとまりが何を示しているのかは気になるところ。トークショーでは撮れちゃった写真という言葉を何度か口にしていたが、展示構成をみれば何らかの意図に従った配置であることは明らかなので、制作プロセスをもう少し細かく区分したうえで聞いてみたい。