>amalecさん
初めまして。返事が遅れてすみません。アルトーの著作は
なかなか手が出ず、卒論でもベルメールとの関係を論ずる
には至りませんでした。最初の試みとして、「土方巽」を
軸にしてアルトーベルメールの関係を見てみると面白い
のではないかと思ったのですが、あくまで面白いで終わっ
てしまいそうで。アルトーの著作の中で「肉体」や「無意
識」をことさら強調しているのはどういったものがあるの
でしょうか。無意識を否定するというのがブルトンと袂を
分かつ後に言っているとより面白いかも。シュルレアリス
ト達となんとなく距離をとっている(あるいはとらざるを
得ない)人達であるアルトーバタイユそしてベルメール
がいずれも肉体に関心を寄せていることは注目すべきこと
だと思います。当時のフランスではヌーディズムが盛んで
シュルレアリストたちも何人か参加していたようで、健全
な肉体というイメージがそこにあるのか否か(バタイユ
アルトーベルメールが参加していたか否か)は調べる価
値がありそうです。返事ともなんとも言えないような文章
を書いてすみません。amalecさんの今の研究はどういった
もので進めているのですか。
>s-showさん
返事が遅れてすみませんでした。ベルメール作品の移行に
関するs-showさんの意見、非常に興味深いですね。平面へ
の志向という観点から見れば、写真という手段を使うのも
納得がいきます。「機関銃」の位置づけも、人形制作には
目立たなかったトランスジェンダー性が出現し、後のドロ
ーイング(平面作品)に接合していくという一連の流れに
おいて、うまく当てはまるように思います。そういった意
味ですと、『イマージュの解剖学』の「愛の解剖学」の中
で、欲望する者のイマージュが欲望されるイマージュによ
ってどのように形成されるか、みたいな文章がありました
が、単なる性の融合といったものではなく、欲望する者と
欲望される者との折り重なりを描いた作品が人形以降に出
てくるのは興味深いですね。ベルメールの作品では、両性
具有は後期(人形以降)に多く描かれていましたっけ。そ
れよりも、重なり合いが多い印象があるのですが。s-show
さんの文章は非常に示唆に富んでいるので、自分なりにも
っと考えてみます。
今日はミュージカル映画『エビータ』観ました。バンデラ
スがかっこいい。『ジーザス・クライスト・スーパースタ
ー』みたいにほぼ全編歌なので、ミュージカルのルールに
従えない人には辛いかも。トランプのルールに従うのとあ
まり大差ないと思うんだがね。あと図書館で借りたのは、
SWEET SIXTEEN』と『DELICATESSEN』。